- 保温工事のラッキングについて知りたい
- ラッキングカバーについて知りたい
- ラッキングの仕事が気になっている
保温工事に携わっている方でしか、なかなか耳にしない「ラッキング」。こういった専門用語は、忙しい先輩や後輩に聞きにくいこともありますよね。
有限会社沼島工業は、創業から40年以上、約400件以上の保温工事の施工実績があります。
本記事はそんな保温工事のプロフェッショナルが、ラッキングについて解説した記事です。
この記事を読むことでラッキングとは何かについて、人に教えることができる知識が身につきます。職場の後輩に教えるためにも、ぜひ学んでいってください。
保温工事のラッキングとは板金工事
ラッキングとは保温に板金を取付け、中と外を断熱する作業です。
また、雨、風、太陽光による保温・配管などの劣化を防ぐ効果もあります。
木造の家に例えるならば、”外壁”や”屋根の鉄板”の役割をしています。壁や屋根が無いと、雨は入り放題、風で断熱材が飛ばされ放題ですよね。保温のみで板金をしていない状態は、断熱材がむき出しの家と同じなのです。
ラッキングは屋外の配管工事においては、必須の作業と言えます。
ラッキングカバーとは薄い板金
ラッキングカバーは、ステンレス鋼板、カラー鋼板、ガルバニウム鋼板などを使用した1mm以下の薄い板金です。メタルジャケットとも言います。
ラッキングカバーの種類
ラッキングカバーの形状の種類は主に下記の5種類です。
- ジャケット:直管部
- エルボカバー:曲がりの部分
- フランジカバー:フランジ接続部
- バルブカバー:弁体を覆うカバー
- フレキカバー:フレキシブルホース等を覆うカバー
カチッとはめ込むだけのワンタッチエルボというエルボカバーもあります。
通常のエルボカバーはツカミという工具を使用して取り付けますが、このワンタッチエルボはその必要がありません。
大変施工しやすいカバーとなっています。
ラッキングカバーの単価
楽天市場の参考価格を調査してまとめた表が下記のとおりです。
配管口径 | カラー鋼板 | ガルバニウム鋼板 | ステンレス鋼板 |
15A | 550円 | 558円 | 1,722円 |
20A | 587円 | 586円 | 1,821円 |
25A | 614円 | 613円 | 1,892円 |
32A | 660円 | 662円 | 2,035円 |
40A | 704円 | 705円 | 2,156円 |
50A | 754円 | 750円 | 2,332円 |
65A | 847円 | 842円 | 2,618円 |
80A | 908円 | 913円 | 2,789円 |
カラー鉄板、ガルバニウム鋼板の価格はほぼ同額ですが、ステンレス鋼板については約3倍です。とはいえ、ステンレス鋼板は耐食性が高く、見た目が美しいのが特徴です。屋外の配管で、景観を重視する場合はステンレス鋼板が最適と言えます。
ラッキングカバーの施工方法
配管工事のラッキング作業についての施工方法については以下のとおりです。保温材はすでに取付けているものとします。
- 配管に合わせてジャケットを加工する
- ジャケットを配管に取り付ける
- エルボカバーを取り付ける
- フランジカバーをコンパスと板金ハサミで加工する
- フランジカバーをビスまたはサヤで取り付ける
- バルブカバーをコンパスと板金ハサミで加工する
- バルブカバーをビスまたはサヤで取り付ける
- フレキカバーを取り付ける
- カバーとカバーの接合部にコーキングを塗る
保温取付けの手順については下記の記事で解説しています。
有限会社沼島工業では、配管の保温工事、ラッキング工事を多数施工しています。
施工スタッフについて随時募集しておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
ラッキング工事の価格について
ラッキング工事の単価について調査した表が下記のとおりです。
配管口径 | 名古屋保温工事業者 グラスウール+SUS鋼板 保温厚25~30mm |
愛知県〇〇〇〇公社 ポリエチレンフォーム+SUS鋼板 保温厚25mm |
25A | 6,680円/m | 7,670円/m |
50A | 9,280円/m | 9,320円/m |
100A | 11,480円/m | 13,600円/m |
工事金額は足場が必要か、搬入搬出に手間がかかるか、狭いかどうかなど、現場環境によっても大きく変わります。
また、エルボ、バルブ、フランジ、フレキシブルホースなどの数によっても、金額は変わります。
まずは一度、有限会社沼島工業まで、お気軽にお問い合わせください。
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